真夜中に疾走するゆゆしき事態

何年かぶりの全力疾走。
時間にして15分ほどひたすら走る。


なぜか?


終電に間に合わないからだ(笑)。
それを逃すと路頭に迷う事決定。
朝まで生漫画喫茶でカイジめ組の大吾を読み漁ることにある。

それも悪くない。

が!
頑張って走り倒せばギリギリ間に合うかもしれない!


そんな状況だったら・・・チャレンジするしかないでしょう!(笑)


あ!! そうだ。
そういやーおれは病み上がりだったんだ(笑)。
治らなかった風邪の具合が上向き修正されたばかりじゃないか!?
悪いのは景気と政治家ぐらいにしてくれ。


すいません。目算を誤りました。
出先から最寄駅まで20分もあれば余裕と思ったら意外と遠い。

大誤算ダネー。



・・・・アホかぁぁ。走らんと間に合わんやないかー!


真っ暗な景色が後ろに流れていく。
うるさいくらい躍動感のある動きをみせるカバン。
もつれる足とひたすら速くなる呼吸の微妙なアンサンブル。
鉄の味がする喉の奥の熱さと踏み出すたびに刺激される頭痛。

しかもなんだかんだで目当ての駅まであと少し。
残り時間あと4分。
あの角を曲がれば! もう目の前だ!



・・・・・・・・・・・



しまったぁぁぁぁ。
携帯で検索してたのひと駅あとの駅やん。
つーことはさ・・・向かっている駅はその駅のひとつ前やで


・・・発車時間が早くなるっちゅうことやよね?



うそーん。
やっぱ休んどれへんやん。

しかも・・・・

なんかしらんけど近い方の入り口,
ガッツリふさがれとるやーーーん。
踏み切り超えて,階段を上り,連絡通路を越え,グルッとまわって階段を下りる。


・・・この後に及んでその仕打ちはツラいっす。
悪っす。極悪っス。ツレーっス。
弱音と胃液と意外な真実を吐きそうっす。



ひーひー言いながら角を曲がり踏切を越えると
ちょうど最終電車がホームに滑り込んでくるじゃありませんか!


ヤ・バ・イ(笑)。


ここでこの電車逃したら,なんかチョー笑えてくるんですけどー
そのあとでチョー凹むんですけどー

ゼーゼー言いながら登りましたよ。ええ。これみよがしに。
そういうときに限って電車ってすぐに発車しようとするんやわなぁ。
警察と同じくらい無慈悲だわ。なんか機械的で。
めっちゃはしっとるやん。ひとりだけ切羽のつまり方違うヤン。


この心の声とどかず。
ストレイツォくらい容赦ないわ。まったく。
でもなんとか!なんとか閉まる前に滑り込み
倒れるように座席へ。
あからさまに浮く俺。
七色の桃色吐息をくり出すサラリーマンよりも挙動不審。
大きく肩で息を整え,なんか変な疲労感を発症した両足を見つめ
ひたすら途方に暮れたりました(笑)。


間に合ったのにねー(笑)。


久々の全力疾走。
心が少しでも弱くなっていて,一瞬でも休んだら間に合わなかった事を
考えるとなんか妙な達成感とともに疲労感と徒労感と
愛しさと切なさと心強さを
感じたり,感じなかったり,感じそびれたり,思いを馳せたりしました。


20歳を超えると走る事なんてめっきり少なくなるけんね。
まさにカミヒトエでした。

慣れないことをしたせいか,テンションが上がってしまい
サッカーのチャンピオンズ・リーグの
マンチェスターU対ローマ戦を満喫しております(笑)。

だー。